恋の広場 アネゴ編

おはようございます!
今日も過去の恋物語シリーズ「恋の広場」を元気にお届けいたします♪

●浪人時代 アネゴ編 


浪人時代、僕は美大受験予備校に通っていた。
そこで知り合った安めぐみ(仮名)さんについて。

安さんはちょっとヤンキー風でみんなにアネゴと呼ばれていた。
性格も顔も僕の好きなタイプ。
クラスは違うのだが休憩時間喫煙場所に集ってくる面子の一人で 
徐じょに話す機会が増え仲良くなっていった。 
毎日の予備校生活が楽しくなる。
 
ある日の予備校帰り、安さんと彼女のダチのアケミと3人で下北へ寄った時のこと。

「うちこっからだったら歩いていける距離だよ」
と僕が言うと
「じゃあdabuんち行ってみようか」
と、アケミが言い2人がうちに来ることになった。
(いいぞぉーアケミ、ナイス提案!  
。。。でも安さんだけだったら最高だったんだけどなぁ)
ちなみにアケミん家も近い。

うちに向かってしばらく歩いているとアケミが。
「やっぱ帰るわー、あたしん家近いし、二人で行って来て」
と言い僕たち二人を残して帰っていった。
(おおー!まるで安さんと二人っきりにするためのお膳立てとしか思えないよ君の行動は!
僕の心をわかってるね♪サンキューアケミ♪ )
こういう粋な計らいと行動力があるから姐御肌の女性は好きだ。
(。。。僕はいつも受身。。。)

ふふふ 安さんと二人っきり♪
しかも家に来るなんてラッキー☆ 
女の子が来るなんて小学生以来だゾ。
いや、高校の時に来たことあったか。。。
でもあれはバンド仲間が来たって感じなのでカウントしないでおこ☆

コレをきっかけに僕は安さんと付き合うことになるのだろうか?
妄想の世界へFly away ♪

このまま今日はうちに泊まったりとか、ならないかなぁ。。
だってヤンキー系だし、 
「あたし家帰りたくないから今日泊まってっていー?」
「えっ、そんな!   。。。しょうがないなぁ。
じゃあこの布団使っていいよ。僕は床で寝るから。。。」
なぁーんてこと、ありうるだろう?

と、頭ん中にてふてふ飛ばしているうちに僕の家に到着した。
しかし、、安さんと二人きりといってもうちには家族がいる。特におかん・・・

おかんはこういう場合、野次馬根性では右に出るものはいない。 
いつもズケズケ部屋に入ってきて詮索する。
こういう時に限ってみえすいた用事を作って俺の部屋に入って来る。 
「あんたに用があるんやない、あんたの部屋のタンスの引き出しにとりたいモンがあるんや」
と、引き出しの中をかき回しながら耳をダンボにしてこっちの様子を伺うのだ。
見え透いた芝居だ。
ホントは絶対用事なんてないくせに。
   
だからおかんが入ってこないようよう部屋のドアにギターのハードケースでつっかえ棒をした。
するとやはり

「かずやー?だれか友達来とるんかぁあー?」 
「どーしたえー?」
ドンドンドン!!
「開けぇーな!」
ドンドン!!

とドアを壊す勢いでノブをガチャガチャ回し騒ぎ出した。
くっそう!早速邪魔しにきやがった。 
なんとか堪え凌ぎ、ふとおかんの騒ぎが収まったと思ったら、庭からまわって窓の外に現れた!
となりに小3の妹を引き連れている。。。
窓越しに「お客さんかぁー?」 「サンドイッチ持って来たでぇー」

くっそう!わざと「自分は何にも関心ありません」みたいなすっとぼけた声だしやがって・・・・

ホントは好奇心旺盛で、普段の会話でも「彼女おらんのかー?」と聞いてきたりするくせに。
だから家に女の子を連れてきて内心喜んではしゃいでいるのだ。

そんなこんなであっという間にアネゴは帰る時間に。
せっかく僕の部屋に来たたのに 
恋人への発展につながるストーリは全く生まれなかった。

まあ、今回はいいだろう。いつかまたチャンスは来るサ♪

で、数日後早速そのチャンスがやって来た。
アネゴとアケミと僕のクラスの男と4人で海に行くことになったのだ。

。。。海。。。!
そう、それは女の子が僕だけのグラビアアイドルになる瞬間!
フフフ

そして、女子同伴ってことはだぞー、

女連れで浜辺を堂々と闊歩する雄姿を周りの野郎共にたっぷり見せつけ羨ましがらせ
優越感に浸ることが出来るのだ!

「恐れ入れ 平民共! 頭が高い!ひれ伏すがよい!」
今まで味あわされていたお返しさ☆

フフフ 真夏の海は熱いぜ☆

つづく